当院で行う「小児歯科」について
歯医者を「楽しい場所」に
お子さんが将来にわたって健康な歯を維持するためには、幼い頃から歯科医院で定期的にケアを受けることがとても大切です。
しかし、はじめての歯科体験で痛みや恐怖を感じてしまうと、その経験がトラウマになり、大人になってからも治療への恐怖心が残ってしまうことがあります。
だからこそ当院では、お子さんが歯科医院を「楽しい場所」と感じられる環境づくりに力を入れています。
ここでは、当院の小児歯科の取り組みについて、詳しくご紹介します。
まずは「歯医者の雰囲気」に慣れることから
当院では、お子さんをいきなり診療台に座らせ、すぐに治療を始めることはありません。
まずはお子さんとお話をし、心の準備が整ったと感じたら診療台に座ってもらいます。
また、器具に興味を持っているお子さんには、触れてもらうことで、しっかりとコミュニケーションをとることを最優先にしています。
治療を始めるのは、お子さんの様子が落ち着いたことを確認してからです。
キッズスペースの設置
当院では、お子さんがリラックスできる「キッズスペース」を設置しています。また、このキッズスペースは、お子さんを安心して預けられる場所としてもご利用いただけます。
治療終了後のプレゼント
お子さんが楽しく通えるよう、ポイント制でガチャガチャや景品を置いています。
各種イベントの開催
当院では、人形劇や夏祭りなどのイベントを取り入れ、お子さんたちが楽しく来院できる工夫をしています。
図書コーナーの設置
待ち時間も楽しめるよう、たくさん絵本を揃えています。
CHECKチームラボの「こびとが住まう黒板」を設置
当院では、お子さんが楽しく通える環境づくりの一環として、チームラボの「こびとが住まう黒板」を設置しています。
黒板に絵を描くと、かわいい“こびと”たちが現れ、生き生きと動き出す体験型アート。
治療の前後にわくわくした気持ちで遊べるため、歯医者への苦手意識を自然に和らげることができます。
「怖い」「緊張する」といった不安も、ここならきっと楽しい時間に変わるはずです。お子さんの大切な歯の健康づくりを、笑顔とともにサポートしていきます。
女性のドクター・スタッフが多数在籍
当院では、女性ドクターや女性スタッフが多数在籍。また、保育園医もおり、みんな優しくて子供好きです。
気になることや不安なことがあれば、気軽に相談できる雰囲気なので、ご安心ください。
「痛み」を徹底的に抑えた治療
歯科医院は、お口の中に器具を入れ、歯を削ったり、穴を開けたりするところです。
どうしても「痛み」を感じ時はあるものですが、思ったよりも痛くなければ、少しずつ気楽になっていきます。
当院では、「思ったよりも全然痛くない治療」をして、お子さんの恐怖感をゆっくり確実に取り除いていきます。
以下、当院で行っている痛みや怖さを感じさせない工夫について紹介していきます。
工夫① 表面麻酔
注射の痛みを抑えるためにする麻酔注射ですが、お口の中を針で刺すこと自体が嫌なものです。
そこで、麻酔注射をする前に、歯茎の表面に麻酔薬の液「表面麻酔」を塗ります。こうすることで注射する時の痛みを軽くします。
工夫② 極細針
注射の針が刺さることで、刺さった組織は傷つき、痛みとなって現れます。このような針による組織の損傷をできるだけ小さくするために当院では「極細の注射針」を使用しています。
工夫③ 電動麻酔
麻酔液を注入する速度が速すぎると、注入された箇所付近の血管に強い圧力がかかり、痛みが出やすくなります。
この痛みを少なくするのが「電動麻酔器」です。
電動麻酔機を使うと、ゆっくり一定の速度で麻酔を注入することができます。これにより、薬剤注入時の痛みが軽減されます。
工夫④ 5倍速コントラ
歯を削る際の「キュイーン」という音は、思わず顔をしかめてしまうほど不快なものです。あの音は「タービン」と呼ばれるドリルの回転音です。
当院では歯を削る際、タービンでなく、「5倍速コントラ」という回転音が静かで、かつ歯を削りやすいドリルを使っています。
工夫⑤ 高倍率ルーペ
「高倍率ルーペ」は、歯や歯茎を十数倍の大きさに拡大して見ることができる拡大鏡です。
高倍率ルーペを活用することで、通常では見えにくく見落としがちな細かな部分を鮮明に診察することが可能となります。
コラム5歳以下のお子さん、麻酔が怖いお子さんには、
麻酔を使わない治療にも対応
5歳以下の小さなお子さんや、麻酔を怖がるお子さんに対しては、無理に麻酔を使うことはありません。
乳歯の治療では、手作業(エキスカベーター)で丁寧に虫歯を取り除き、痛みを感じさせないよう配慮しています。
その上で、虫歯の進行を抑える効果のある「アイオノマー」という材料を使って、優しく詰め物を行います。
できる限り「削る量」を抑えた治療
歯を削る量が少なければ、その歯が再び虫歯になったときにも削る余地が残されますが、削る量が多いと次回その歯が虫歯になったときに抜歯が必要になる可能性があります。
こうしたことを踏まえて、当院ではできるだけ歯を削る量を少なくする治療を心がけています。
以下に、その方法について紹介していきます。
ダイアグノデント
「ダイアグノデント」はレーザー光を歯に当てて虫歯を検出する機器です。
虫歯の診断を目視で行うと、プロの歯科医師でも診断しきれない場合があります。
しかし、ダイアグノデントを使用することで、目に見えない初期の虫歯を発見したり、虫歯の見逃しを防いだりすることができます。
う蝕検知液
「う蝕検知液」は、右の写真のように「虫歯に感染した部位」を赤く染めて、虫歯の箇所を浮き彫りにしてくれる薬剤です。
う蝕検知液を使うことで、虫歯になってしまった部位のみを削り、健康な歯を残す治療が行えます。
「虫歯の予防」に取り組んでいます
1本虫歯になると、別の歯も次々と虫歯になってしまうお子さんが少なくありません。
当院では、虫歯になるのを防ぐ取り組みを行っているので、以下に紹介していきます。
唾液検査
「唾液検査」では、唾液から虫歯菌の量、酸性度、タンパク質の量などを調べて、虫歯や歯周病のなりやすさを診断します。
また、唾液検査の結果をもとに当院で「予防プログラム」を立案し、ご提案します。
薬用マウスウォッシュ「コンクールF」
当院では、「コンクールF」という洗口液をお勧めしています。
コンクールFを水に数滴垂らしてうがいをすることで、虫歯菌や歯周病菌の殺菌、さらに口臭予防に効果が期待できます。
コンクールFに含まれるグルコン酸クロルヘキシジンという殺菌剤には、虫歯や歯周病、口臭の原因となる細菌の繁殖を12時間抑える効果が確認されています。